
9月に入り、朝夕はだいぶ涼しく感じられ過ごしやすい季節になってきました。
渓流釣りはラストスパートとなったわけですが、まだまだ日中の釣りは暑くて厳しいものです。
なんとか早朝だけでもテンカラ竿を振りたくて、昨日(9日)に東京都の秋川上流に行ってきました。
この川、ほとんど川原のバーベQ会場というイメージが私にはあるのですが、子供の頃に初めてテンカラをやった川ということもあり、懐かしくなってちょっと行ってみようと思い立ったわけです。
まあ、人の居ない時間帯であれば運が良ければニジマスが釣れるかも知れないという微かな期待をもって、朝6時に竿を出しました。
涼しいはずの朝も、気温はすでに20℃を超えており、霧雨で煙る川をトボトボと釣り上がっていくと、汗と多湿でうっとしいことこの上無いという感じ。まあ、それでも都心からの至近でこれだけの自然が満喫できるのはある意味うれしいことではあります。あとはサカナが『いらっしゃい、冷たいお茶でも如何?』と顔を出してくれればなおうれしいのだが・・・。などといろいろと考えながら釣りをしている自分の姿は、片手にテンカラ竿、片手に手ぬぐい、タモの中にはお茶のペットボトル、というなんともシマリの無い姿です。

煙る川を暫く登っていくと、パシャン!と体全体をさらけ出して待望のアタリ。一呼吸置いてあわせをくれるとそれはかわいいニジマスでした。写真を撮るまでもなく即リリース。これで坊主脱却だけどまあ剃り残し程度にはなりました。

生い茂った木枝を蜘蛛の巣と格闘しながらくぐり抜け、日陰でかなり暗いチャラ瀬で何かの魚信。足元まで手繰り寄せてマジマジと見るとそれはヤマメだった。こんなところに隠れ住んでいたのか東京ヤマメは。早速、記念にと写真を撮ってお帰り願いました。

昼過ぎに小さな橋の下の日陰でニジマスと遊んでもらい、記念写真を撮ったところで納竿にしました。
東京都秋川で釣りをしたのは20年以上も昔の話、下水処理が完備されたのだろうか水質は現在の方が良いと感じた。運よく釣れたニジマスやヤマメもなかなか良い状態のように思えたし、東京の川もまだまだ捨てたモンでは無いではないかと、アホのお茶の間テンカラ氏は少しうれしくなったのだった。